「悪いな。

襖をぶち抜くのは、こいつらのお家芸だから」




優弥さんは煙草の煙を吐きながら、いつもの調子で言った。

そんな優弥さんに、やっぱり怯える悠真と大輝。

面接のように背筋をピンと伸ばしている。

その隣に蒼さん。

今日は飲んでいないようで、大笑いしながら賢ちゃんを見ている。

慎吾さんもかなり酔っているようで、なぜか大輝の膝を枕にして横になる。

人のいい大輝は動けずに、むしろ頰を染めて、慎吾さんに膝を貸していた。




そして……



水を飲んで、随分落ち着いた賢ちゃん。

少し気まずそうにあたしの隣にいる。





賢ちゃんが隣にいると思っただけで、あたしの身体は恋愛モードに入ってしまう。

胸がドキドキして、顔が熱くって。

やっぱり賢ちゃんが大好きなんだ。







襖がなくなり広くなった部屋に、あたしたち七人がいる。

変な打ち上げだ。