次の日の朝…… ピーンポーン! チャイムの音で飛び上がった。 時計を見るとまだ九時にもなっていない。 そういえば、何時から引っ越しなのか、賢ちゃんに聞くのも忘れた。 もしかして、もう引っ越し業者が来たの? 昨夜からドタバタのあたし。 まだ、荷造りだって終わっていないし。 気持ちがついてきてないよ! 「はい……」 扉の隙間から外を伺う。 すると…… 「おはよーございまーす!!」 元気な声が聞こえた。