「三人とも、すごく有名になったんだね」
光樹はあの頃と同じ、人のいい笑顔を浮かべる。
そんな光樹に、やっぱり嫌悪感剥き出しの悠真。
光樹の言葉には答えず、
「お前、コラボしたいって言ったのかよ」
ぶっきらぼうに聞く。
そんな悠真を見て、困ったように笑う。
そして、
「悠真君、まだ僕のこと嫌いなんだ」
鼻で笑った。昔と同じやりとり。
このやり取りに、少しだけ恐怖を感じた。
実はsoleil、一回解散の危機に遭っている。
それがまさしく、光樹のせいなのだ。
当時あたしと付き合っていた光樹は、悠真と仲が悪くて。
あたしがsoleilから脱退するか、光樹がsoleilに入ることを強く要求した。
当然、悠真が乗るはずもない。
結局soleilは三人のままで、あたしと光樹は別れたのだ。
当然のあたしは、大好きだった光樹より、soleilを取った。