―― ガシャーーーン!
派手な破壊音が教室内に響きわたって、あたしは飛び上って驚いた。
……なに!? なにが起こった!?
鼓膜が破れるかと思うほどの大きな音と一緒に、廊下に面したガラス戸を突き破って、サッカーボールが勢いよく飛び込んできた。
ボールは砕けたガラスの破片を飛び散らせ、壁際の棚に激突して跳ね返り、ミケくんに直撃する。
机の上のミケくんが落下して、首の部分から真っぷたつに割れてしまうのを、あたしは声も出せずに眺めていた。
……凱斗の……両腕の中で。
ガラスが割れる瞬間、気付いた凱斗がとっさに庇ってくれた。
両腕であたしを包み込みながら、あたしを破片から守ってくれたんだ。
床の上を転がるボールと、無残なミケくんの姿を見ながら、あたしはすっかり気が動転している。
教室内の惨状と、凱斗に抱きしめられている、思いがけないこの状況に。


