君の消えた青空にも、いつかきっと銀の雨


「今回はどう考えても、亜里沙が一方的に悪いよね?」

「今回っていうか、毎回だろ? 俺、正直言うとさ、前から藤森には本気でムカついてた。あいつ性格に問題ありすぎんだよ」

 凱斗に味方してもらって勢い込んでいたあたしは、その予想以上の反応にちょっとびっくりしてしまった。

 凱斗、そんなに亜里沙のこと嫌ってたのか。

 たしかに亜里沙のこれまでの言動を考えれば、それも無理ないけど。

「あいつ、自分が美人だと思って調子乗ってねえ? ああいうの、人から一番嫌われるタイプだよな」

 これまでの鬱憤を晴らすみたいに、凱斗の不平不満は止まらない。

 眉間に皺を寄せた嫌悪感丸出しの顔で、この時とばかりに次々と亜里沙の悪口を言い募る。

「人の苦しみが理解できない時点で、もう人間的にアウトだろ? 他人なんかどうでもいいってあの人格、マジ信じらんねえ」

「…………」

「お前は優しいから、無理して藤森と付き合ってんだろ? あの性格じゃ、誰も友だちになってくれないもんな。考えてみりゃ可哀そうなやつだよな」