君の消えた青空にも、いつかきっと銀の雨


 それからすぐに朝のホームルームが始まって、最高に不機嫌な一日がスタートした。

 一時間目、二時間目の授業中、あたしは闘牛みたいに目を吊り上げて肩をいからせ、後ろの席から亜里沙の背中をギンギンに睨んでいた。

 ……許さない! 絶対許さない!


 三時間目あたりからはちょっと肩の力が抜けて、睨むよりも、わざと亜里沙の姿を視界の外へ追いやる。

 ……あー、あの顔見ないと、せいせいする!


 四時間目あたりには、だいぶ頭も冷えてきて、怒り以外の感情がソロソロと頭をもたげてきた。

 ……嫌な気分。モヤモヤとした灰色の雲を胸に抱えたみたいな、ズシッと重い嫌な気分だ。


 そしてお昼の時間になり、自分の席に座ってお弁当を食べる頃には、あたしはハッキリ自分の気持ちを自覚していた。

 ……あたし、落ち込んでる。亜里沙とケンカしたこと、もう後悔し始めてる。

 あれほど『絶対許さない!』とか怒ってたくせに、情けない……。

 クラスメイトたちはワイワイガヤガヤ仲良しの友だち同士、机をくっつけ合ってお弁当を食べている。

 そんな楽しそうな空気の中で、ひとりポツンと席に座ってお弁当を突っつくのは、正直かなりキツかった。