君の消えた青空にも、いつかきっと銀の雨



 ◯月◯日 ◯曜日 雨のち曇り
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 凱斗先輩に、なんだか避けられているような気がする。

 気のせいかな? たぶん、あたしの気のせいだよね?

 だってあたし、先輩を怒らせるようなことした覚えないし。

 だからたぶん、これはあたしの気のせい。大丈夫のはず。

 でも、ひとつだけ思い当ることがあるとすれば。

 先輩……

 あの人のこと、好きなのかな……?

 何度か見かけたんだ。よく凱斗先輩と一緒にいる、あの人。

 向坂 奏って名前の、あの先輩のことを。

 美弥が調べてくれたんだけど、向坂先輩って、超美少女で有名なあの藤森亜里沙先輩の親友なんだって。

 凱斗先輩とは去年同じクラスで、けっこう仲良かったらしいって。

 たしかに仲はいいんだと思う。だって凱斗先輩、その人と話してるとき、いつもすごく楽しそうなんだ。

 向坂先輩も、凱斗先輩と一緒にいるときは、やっぱりすごく楽しそうだし嬉しそう。

 言葉ではうまく言えないけど、この胸にズキズキ伝わってくる。

 ああ、あの人も、凱斗先輩のことが好きなんだって。