君の消えた青空にも、いつかきっと銀の雨


 先輩を見上げてたら頭がポーッとして、心臓がドキドキして破裂しちゃうかと思った。

 あんなに心から笑顔になれたのって、すごく久しぶり。

 凱斗先輩って、やっぱり素敵。他の誰とも違うんだ。他の誰よりキラキラ輝いて見える。

 先輩からはあたしのこと……どんな風に見えてるのかな?

 昔、付き合ってた女の子。

 それって、他の女の子よりも特別な存在ってことになるのかな?

 そう思っちゃってもいいのかな?

 うぬぼれかな? あたし、調子よすぎ??

 でもでも、ひょっとしたらって希望を持っちゃうよ!

 美弥だって、

『嫌いになって別れたわけじゃないんだし、可能性は高いんじゃない?』

 って言ってくれたし。

 そうだよね? 嫌いになって別れたんじゃないんだもん。

 会える時間が、だんだん無くなってしまっただけなんだもん。

 あのときはすごく寂しくて、いっぱい泣いたっけ。

 でも先輩の受験勉強を邪魔するわけにいかないから、しかたなかったんだ。

 それが、こうしてまた会えた。

 今度こそっていうか、今こそ!って気がする。

 もう一度、あたしは幸せを取り戻せる。そんな気がする。

 だって先輩の存在は、こんなにあたしを元気にしてくれるんだから。