そしたら、お父さんに言われたんだ。
お父さんは、あたしのためを思って再婚したんだって。
おばあちゃんが亡くなったから、あたしの世話をする人がどうしても必要だと思って、勇気を出して再婚したんだって。
あたしのつらい気持ちはもちろんわかるけど、それでも、お父さんがあたしを思う気持ちもわかってほしいって……。
『頼むからお前も、もう少し素直になって思いやりの心を持ってくれ。もう子どもじゃないんだから』
って言われた。
その言葉を聞いた瞬間、あたしは大声で泣いた。
なにかがプツンって切れたみたいに、涙が両目から滝みたいにドォドォ流れ出して、止まらなくなった。
わあわあ泣き叫びながら部屋に駆け込んで、お母さんの写真を抱きしめながら、ひとりで泣いた。
部屋のドアをお父さんに乱暴にドンドン叩かれたけど、泣き止むことも、ドアを開けることも、あたしにはできなかった。
あたし、素直じゃないの?
思いやりがないの?
あたしはもう、子どもじゃない?
あたしがこんなに苦しいのは、ぜんぶ自分のせい?


