君の消えた青空にも、いつかきっと銀の雨



 ◯月◯日 ◯曜日 雨
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 最近は、ずっと雨。

 あたしの心の中も、雨。

 ……つらい、なぁ。

 毎日がつらくて、毎日、雨みたいに泣いてる。

 自分の気持ちが伝わらないって、思いがすれ違うって、こんなに苦しくてつらいことなんだ。


 新しいお母さんがきて、毎日が変わった。

 いままでいなかった人が、突然、そこに存在し始める。

 それは想像してた以上に、重かった。

 台所とか、廊下とか、お風呂場とかの、なにげない場所に新しいお母さんの姿を見つけるとドキッてする。

 まるで、一面真っ白だったお花畑の中に、一輪だけ真っ赤な花が咲いてるみたいに。

 なんだか、家の中の空気そのものが変わってしまった気がするんだ。

 もう、あたしが知っている家じゃなくなってしまったみたいに。


 新しいお母さんは、とっても働き者。

 お父さんと同じ会社でお仕事してるのに、家事だって完璧にこなすんだ。

 家の周りもたくさんの綺麗な花で飾られて、すっかりオシャレに変わったし。

 遊びに来た美弥が、

『小花の家だと気がつかなくて、通り過ぎちゃった』

 って言うくらい変わってしまった。