君の消えた青空にも、いつかきっと銀の雨


 お父さんと新しいお母さんが、ふたりっきりで大事なことを話し合っている場面が頭に浮かんできた。

 そしたら、なんだか自分がひとりぼっちになってしまったみたいに感じて、胸がぎゅううって痛くなった。

 わかってるんだ。別に意地悪で相談しなかったわけじゃないって。

 あたしに相談しなかったのは、ふたりは大人同士で、あたしは子どもだから。

 ただ、それだけの理由で、誰が悪いわけでもないんだ。

『小花ちゃん、こんにちは』

『これから家族になるのね。よろしくね』

 胸の痛みを一生懸命我慢していたら、新しいお母さんのご両親があたしに話しかけてきた。

 ご両親は県外に住んでいて、あたしはまだ一度しか会ったことがない。

 お父さんがふたりに向かって、何度も何度もおじぎをした。

『ほら、小花、お前もちゃんとご挨拶しなさい』

 お父さんにそう言われて、一瞬、悩んだ。

 あたし、この人たちをなんて呼べばいいんだろう? って。

 おじいちゃん、おばあちゃん?

 でもまだ、一度しか会っていない人たちなのに。