君の消えた青空にも、いつかきっと銀の雨



 ◯月◯日 ◯曜日 曇り
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 最近、困ってる。

 どうすればいいのか、わからない。


 お父さんの恋人さんは、すごくいい人だと思う。

 お姉さんみたいにすごく若くて、明るい綺麗な人。

 会うたびに、あたしにいっぱい話しかけてくれるんだ。

『小花ちゃんのこと知りたいの。仲良くなりたいから』って、たくさん質問してくる。

 ……でも困るんだ。なんて答えればいいのか、わかんなくて。

 得意な科目はなに? って聞かれても、答えられない。

 だって、『これが得意です!』って堂々と自慢できるほど得意な科目なんて、ないんだもん。

 あたし、あんまり勉強できる方じゃないし。

 ここで適当に嘘ついても、お父さんと恋人さんが結婚したら、あたしの成績なんてすぐバレちゃう。

『やだ、この子ったらすぐバレる嘘なんかついて』

 って後から思われるのは、嫌だよ……。

 将来の夢はなに? って聞かれても、答えられないんだ。

 将来なんて、まだ考えてもいないんだもん。

 なのに先生とか、周りの大人の人たちは、みんな聞いてくる。

『将来、なにになりたいの? どんな大人になりたい?』って。