君の消えた青空にも、いつかきっと銀の雨



 ◯月◯日 ◯曜日 晴れ
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 今日、お父さんから恋人を紹介された。

 ……いきなり、だった。

 恋人に会うことも教えられていないまま、突然レストランに連れて行かされた。

 本当に突然だったから、混乱しちゃって、まともに話すこともできなかった。

 お父さんに恋人がいるみたいだってことは、少し前から気がついてたけど。

 でもお父さん、恋人の存在を隠したいみたいだったから、気がつかないふりしてたんだ。

 ついにあたしに紹介する気になったってことは、たぶん結婚とか、真剣に考えているんだと思う。


 これって、いいことなんだよね?

 あたしは祝福しなきゃいけないんだよね? そうだよね?


 ……でも、どうしても思い出してしまうよ。

 お母さんが死んじゃったとき、お父さんが誓った言葉を。

『一生、お前を愛し続ける。俺の妻は永遠にお前だけだ』

 白い布を顔にかけられて、お布団に横になっているお母さんに、お父さんは大声で泣きながら誓っていた。

 あたしも一緒にわんわん泣きながら、心の中でお母さんと約束したんだ。

『あたしのお母さんは、永遠にお母さんだけだよ』って。