君の消えた青空にも、いつかきっと銀の雨


「どうなんですか? ねえ、付き合うんですか?」

 これでもかっていうぐらい、あたしの心の領域にドスドス入り込んで、遠慮なく彼女は責め続けた。

 ……わかってる。あたしたちのせいなんだってこと。

 だから苦しんでるし、悩んでいるんだ。

 凱斗はあたしに、『お前を傘に入れない』って、『一緒に校門を通らない』って言った。

 自分のせいだって、ちゃんとわかってるから。

 あたしたちだって、ちゃんとわかってるのに、そんな……。

 いま、こうして思ってることを、心の中の自分の声を、ちゃんと口に出して訴えたいのに。

 でもなにを言っても、保身とか、言い逃れに聞こえてしまいそうな気がする。

 感情が、ちゃんとした『言葉』っていう形にまとまってくれない。

 気持ちばっかり先走って、出口が見当たらなくて膨らんで、胸の奥がジリジリと熱くなる。

 そんな弱気のあたしを見越したように、中尾さんはさらに容赦ない言葉をぶつけてきた。

「先輩って、小花のことを知ってもまだ凱斗先輩のこと好きなんですか?」

 ジリジリと熱く増していた反発心が、一気に冷たくなって勢いを失った。

 冷たい言葉の刃物に、あたしが抱える罪悪感の真ん中をグサリと突き刺されたから。