「亜里沙!? どこ行くの!?」
「このムカつく犯人、見つけに行く!」
「え!? ちょっ……?」
あたしも亜里沙の後を追って、人混みを避けながら小走りに廊下を進んだ。
「犯人見つけるって、アテでもあるの?」
「見当はつく」
「え!? 誰!?」
「入江小花って子の深い事情を知る人物なら、だいたい想像つくでしょ?」
相談しづらい相談を、できた相手。
それはたぶん親じゃない。きっと先生でもない。まして、初対面のカウンセラーとかでもない。
なら、それは……。
「一番の親友。それしかないでしょ」
メモを握りつぶした右手を掲げ、亜里沙は自信たっぷりな様子で言う。
「この文面、明らかに奏と凱斗を責めてる。つまり入江って子が、この犯人にとってすごく大事な存在だったからだよ」
大切な親友が自殺してしまった。
それが誰のせいなのか、自分は知っている。
だから親友の代わりに、あたしと凱斗を責めてカタキを討ってるってこと?


