「あれ・・・?」

いつもの目に映る天井と全く違う。
本来は日に焼けて所々色の違うクリーム色の壁紙に、昭和さながらのひも付き照明が掛かっているはずだ。
ところが今見ている天井は、真っ白な天井に紐のない被せるタイプの照明。

慌てて上半身だけを起こし、辺りを見回す。
白い壁に黒の家具で統一された、シンプルでシックな部屋。
自分の部屋よりもひとまわりくらい広い。

明らかに自分の家ではない。
インテリアのセンスから見て、どうも住んでいるのは男のようだ。

さあっと血の気が引いた。

もしやこれはもしかして。
ああああ、何たる失態!!

頭を抱えて悶える。
今にも叫びだしたい気持ちを抑え、布団に顔を埋めた。

どうしようどうしよう!
うわあああ!取り返しがつかない!!