夜の連続ホラー小説

そう思おうとしたけれど、

ヒロキはそんな風には

わたしを扱わなかった。



ヒロキは

わたしを家まで車で送ってくれたときに

車から降りる寸前にだけ

キスをした。



それ以上は求められなかった。



わたしの被害妄想は的外れだった。



けど、そうなると

今度はわたしにオンナとしての

魅力がないのかな…

そう不安に思えてきた。



そんなことを考えてる自分が

すごく卑しい人間だとも

思った。



ちがう。


いまでも思ってる。



ヒロキがこんな顔をして

何かを伝えようとしている

この今でさえ。