帰りの新幹線でも観光でも、釣り竿は非常に邪魔だったのだが、雅喜はご満悦だった。 「あれ、ラジオで放送されてたみたいですよ」 と言ってみても、 「大丈夫だ。 あの辺りに知り合いは居ない」 と言う。 いや、AM波って、結構飛ぶけどな、と思ったが、触れないでおいた。 自分のためにも……。