課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

 改めて訊くな、と思いながらも、なにか答えねば悪いかと思い、
「……話が合ったから?」
と答えてみる。

「え?」

 その、え? はなんだ。

 本当に?
 って意味か?

 それとも、そんなことで?
 って意味か?

「それと……可愛かったから?」

「そこ、なんで疑問系なんですか。

 だいたい、話が合ったから?
 可愛かったから?

 それでキスしてくるとか、貴方、狂犬ですか」

 とことん、失礼な奴だ。

 課長、と真湖は目を閉じたまま呼びかけてくる。

「楽しかったですねー、旅行」

「酔っ払いってのは、思考が飛びまくるんだな」

「また旅行、行きたいですっ」

「……じゃあ、行くか」
と笑って囁く。