実家に顔を見せに行った以降、澄音はどこか吹っ切れた顔付きになった。
お前の悩みが少しでも減ったなら俺は満足。
そして、またいつも通り俺の隣で笑ってる。
「ふふっ…んふっ…‼︎」
「さっきから笑い方気持ち悪りぃんだけど…。何聴いてんだよ」
「片方どーぞっ‼︎聴いてみて?」
俺に片方のイヤホンを差し出す。
澄音からイヤホンを受け取って聴くと、流れてるのは俺らの曲。
「海翔さんの声若いね‼︎なんか…幼い感じ‼︎」
「お前に若いとか言われたくねぇよ…。これ、ファーストシングルだからな」
「そうなの⁉︎勉強不足だ〜…。この時、歳いくつー?」
「16くらい?今の澄音とおんなじ歳だ」
「ほんとに〜⁉︎運命感じちゃう…」
可愛く笑って俺の肩にコテンと頭を乗せてきた。
こんな仕草がすげー可愛い…。
「次は何聴こうかな〜」
「俺的にこれがオススメ」
「あ‼︎あたしもこの曲好き‼︎最近こればっか聴いてるし‼︎」
聴き慣れてる曲でも、澄音と聞けば特別に感じる。
今なら、なんか良い歌詞書けそう……。

