そんな物足りない日々を過ごして、2週間は経とうとしていた。
ライブやリハーサルに追われっぱなしで、澄音を迎えに行く暇もねぇし……。
これって彼氏としてどうなの…?
そろそろマズくね?
リハーサル中でさえ、澄音のことで頭いっぱいになる……。
「ねぇ、海翔」
「ん?どした、嶺」
「倉吉サンから伝言で、ちょっとステージ裏に来い、だって」
相変わらず表情の無い顔で話す嶺。
マネージャー倉吉からの呼び出し。
すぐにギターを置いて向かったステージ裏では、苦い顔した倉吉が立ってた。
「一応、リハ中なんだけど」
「それ熱愛報道で騒がしてるお前が言えた立場か、コラ」
「…すんません」
「ま、良いや。さっき、上家怜香の事務所から連絡来た。今回の件は、当事者同士で話し合えってさ」
「話すことねぇよ」
「そうなのか?相手先は話す気満々らしいぜ。これ、待ち合わせ日時」
倉吉に渡された小さな付箋。
そこには、時間とホテルが書かれていた。
めんどくせぇことになりそう……。

