瑠璃色の姫君





赤面してバベルの胸に顔をうずめたレティをバベルが力一杯抱きしめる。


すると、その腕の中からものすごく小さな鈴のように綺麗な声がなんとか私の耳に届いた。



「………私も」


「うん、知ってる」



えへへへ、と気持ち悪いくらいにデレるバベルを目に、ジルがどこから出したのかメモを取り出して必死に字を書いている。


何かしら、この状態は。


何というのだったかしら、こういうのは。


……そうだわ、カオスだわ。


ってそんなことどうだっていいのよ。


とにかく、今行動すべきは2人を退かすことよ。



「バベル、レティ。お取り込み中悪いんだけど、お茶会の準備は整ってるから今すぐそちらに向かってちょうだい」


「あ、うん。ごめん、退散しまーす」



レティがバベルの腕から抜け出して赤い顔のまま彼の手を引っ張り退散してくれた。


流石は物分かりの良く鋭い子。


マイペースなバベルのことを引っ張ってくれる彼女はとても頼もしく、恋愛相談等をし合える仲のいい友人の1人なのだ。


で、ジルのことよね。



「……ロゼア様、申し訳ございません」



ジルの方を向くと申し訳なさそうにした彼がいた。