「どうしたもんかなぁ…」
彼女のことは極力傷つけたくない。
だが、彼女のことは何でも知りたい。
どうしたらいい。
「?」
頭を抱え始めた時、服の裾を軽く摘まれた気がした。
そして、小さく引っ張られた。
隣を見てみると、そこには微笑む彼女の姿。
「ごめん。起こしちゃった?」
「ううん、起きてたの」
嘘つけ、ぐっすりすやすや寝てたじゃんか。
それとも、狸寝入りしてたの?
「お仕事、お疲れ様」
「ありがと」
礼を言うと、レティシアが起き上がってベッドの上でちょこんと正座をした。
「何で正座してんの?」
「だめ?」
「え、いや可愛いから別にいいけど」
なんで突然、正座をしているんだ。
とりあえず彼女の真ん前に僕も正座する。
少し照れくさそうに頬を掻いて、レティシアが口を開いた。
「えーと、バベル?」
「うん、何?」
「聞きたいこと、あるでしょ」
「……んー」
そう、聞きたいことあるよ。
だけど聞いていいかわからなくてさ。
「あのね」
言葉を濁した僕に向かって、レティが言う。
「バベルになら、隠し事なしに何でも話したい」


