「そんなに不満そうにするなよー」
オーナーがカラカラと笑いながら僕に近付いてくる。
「だって、2人とも酷いんだよ」
「そうかそうか。ほれ、おデコ出せや」
「なっ、うげっ」
髪を掻き上げられ、額にオーナーの唇がついたのがわかった。
その感触に、思わず身震いした。
「俺からはこれだ! 指輪!」
「くわぁぁあ気持ち悪いっ! ハンカチどこのポケットに入れたっけ!」
その感触をとっとと取り除こうと慌ててハンカチを探す。
オーナーは胸を押さえてわざとらしく可哀想な顔をした。
「ブロークンハート……!」
ごめんオーナー! だけどさ!
さっきから3人とも何!?
見つけ出したハンカチでゴシゴシ額を力一杯拭きながら、僕は頭をぐるぐる回転させていた。
えーと。
桜色、ココア、指輪?
繋がりが全く見えないよ。
「みんな一体何が言いたいんだ?」
「それは自分で考えてほしいわね。貴重なヒントよ、よく考えて」
貴重なヒント?
ロゼアにとん、と額の真ん中を押される。
数歩下がった僕は、後ろにいたフリュイとぶつかった。
「うあっ、ごめん!」
慌てて謝るも、フリュイはなぜか固まっている。
そして、なぜか僕は彼にすごく睨まれている。
え、どうして。


