「えぇ?テスト2週間前だよ?」


私の言葉に、夏期と遊喜がえぇ〜、と声を上げた。


「あれ〜?そんな事言って、家帰って勉強するの?」


長い黒髪が特徴的な郁が、
得意げな笑みを浮かべながら私達の所へやってくる。



「理奈は形から入るタイプだからな」


遙も、呆れたような顔で私達の元へやってきた。

私、遊喜、郁の女子3人と、
夏期、遙の男子2人が、
私達のいつものグループ。

きっかけは覚えていないけれど、
いつからか、私達はずっと5人でいるようになった。