『そちらに記載されている役職が、皆様の担当していただく役職です』


画面を見て目を見張る。

私のタブレットの表示は、



”村人”



その文字に、少し胸をなで下ろす自分がいた。

同調圧力という言葉があるが、人数が多い役職人数つけたことで、安堵していたのかもしれない。


顔を上げると、クラスメイトがあちこちで視線を交わらせていた。

まるで、表情から役職を探るかのように。

疑心暗鬼に包まれる教室。

本当に、こんな勝手なゲームに参加しなければいけないのだろうか……。


現実離れだとか、
そんな次元はとうに超えている。

私たちをたしかに、
人知を超えた何かが、
支配しているのだから…。