生け贄の教室


「どうなってんだよ…!!?」


誰かの叫びに近い声。


「首が、突然、ど、どうして!?」


机や椅子を蹴り飛ばして、
みんなが教室の端へと後ずさっていく。

私も荒い呼吸で必死に血の海から距離をとった。


健の身体と頭が、
誰にも手を下されずに突如切断された。

こんなこと現実に起こり得るはずがない。

だけど、教室の中心には、
切り離されて意味をなさなくなった健の頭と身体。


「いやっ……いやぁ……」


感情の渦が、涙と嗚咽になって溢れてきた。


死んだ。
目の前で、人が。

死んだ。
目の前で、クラスメイトが。

そんな事実だけが頭の中をぐるぐると回っている。