「まだ…来ないのかな…」



「もう2時になる…」


深夜1時50分頃。

衰弱しきった私たちは、
なおも校内に取り残されていた。

あれから、状況は一向に変わっていない。

助けが来るどころか、
時間が経つにつれ私たちは希望さえ見失っていた。


窓の外とは違い電気で明るく照らされた教室内は、
寝ている子もいれば、
勉強をする子、本を読む子、友達と話している子、様々だった。



「お腹空いて寝れな〜い」



隣の机に座っていた遊喜が、
うぅ〜と声を漏らす。


確かに、お腹空いた…。
そう思うと、居ても立っても居られない。