練習を終え、家に帰るあたし。 気になって、何回も携帯を見た。 また、賢ちゃんからの着信があった。 だけど、拒否しているから出ることはない。 こうやって終わっていくんだ、あたしの恋。 ふと、煌びやかなポスターを見上げた。 某化粧品のポスターだ。 そこには、美しく妖艶な優理が写っていて。 勝ち誇ったようにあたしを見下ろしていた。 吐き気すら覚えて、あたしは優理の視線を避けるように家に帰ったんだ。