「玄さんの秘密って何ですか?」




早く教えて!

そして、一刻も早く帰りたい。

修也は、そんなあたしの気持ちを知っていて、わざとやっているのだろうか。





「まあまあ、焦らずに」




そう言って、前菜に箸を伸ばす。




あたしは意地でも食べてやらない!



そう思ったのに、



「食べなよ」



修也は促す。




「僕のおごりなんだしさ」



「自分で払います!」



あたしはそう言うのに、



「まぁ、ここは僕のプライドもあるからおごらせてよ」



なんて曲げてくれない。

面倒な男め!!