「soleilの皆さん、ありがとうございました」 司会者の声が響き、あたしたちは頭を下げる。 大舞台に立てたという余韻に浸りながら、席に戻ったあたし。 そのあたしの耳に、 「次は、Fの皆さんです」 その言葉がこだました。 背筋がぴんと伸びた。 自分のライブではないのに、ドキドキが止まらない。 そして、あたしの目は彼に釘付けになる。 ダルそうに座る、賢ちゃん……いや、玄に。