「咲良、なにボーッとしてんだ?」 悠真の声で我に返った。 ヤバい! あたし、またトリップしていた。 最近よくやらかしてしまう。 賢ちゃんのことばかり考えてるんだ。 悠真はあたしを見てため息をつく。 「これだから玄は……」 悠真にはバレバレだ。 「……つーか、玄も頭悪ぃのかよ」 悠真、よく分かってんじゃん! でも、その後に悠真の口から飛び出しだ言葉は、あたしを驚愕させた。