賢ちゃんは明らかに震えながら乗って……

叫ぶのも出来ず凍っていて……

よろよろとジェットコースターから降りた。

その行動がいちいち面白くて笑ってしまう。





「笑いごとじゃねぇよ」




賢ちゃんは血の気の引いた顔でベンチに座り、



「はぁー……

やっぱ無理だ。

俺、なんでここに来たんだろ」



今さらながら言う。




「咲良笑わせようと思うのに、ネタがねぇ」




こんな時までそんなことを考えてるの、やっぱり賢ちゃんお馬鹿だよ。

でも……大好き!






こうやって、賢ちゃんと一緒に笑っていると、すごく楽しい。

賢ちゃんってすごいね。

賢ちゃんと一緒にいると、全てが上手くいく気になるよ。