「これをみてもさぁ、まだ逃げる気でないなら本気で殺るよ?」 ゾクりとした、こいつは本気だと。 「お前ら…先に行ってろ。 すぐ、追いかけるから」 俺は怖い思いを押し殺してでも、こいつと話してみたかった。 こいつは俺の何かを変えてくれる、そんな気がした。 「あ、あぁ」 そして彼奴らは逃げ足でその場を去り、おっさんは俺らがこいつと話してる隙に逃げていた。 「お前さぁ、今苦しいんだろ? 解放してほしいとか思ってない?」