―もっと、刺激的な恋を。―

バキッ、ガンッ 「ひょ、氷華…！」 怯えているような目で私を見ている。 「気分下がった、帰る」 そいつを蹴り飛ばして私は路地裏から出ようとするが、女に負けたと思いたくないらしく私に群がる男。 「ほんと邪魔だし」 私はボソリと呟いてとりあえず蹴り飛ばす。 「今日もつまらないな…」 男が転がってる路地裏を後に走って私を待っててくれる人の元へと移動する。 Black and Neonの氷華が知れわったった一夜だった。

初恋______その人にとっての初めての恋。 それを私が理解したのはいつだっただろう。 純粋ながらに私は聞いた、 「恋って何色なの？」 そう言うと彼はこう答えた。 「恋は決して目に見えない感情というものなんだ。 美月ちゃんも遥くんももう少し大人になればわかるよ」 クシャッと、私と双子の弟である遥を撫でたあの温かい手。 大好きな人の手、初恋の手。

見入ってしまうほどの夕焼けに相応しい彼女。 そんな彼女に俺は何をしてあげれるだろう。

「頼むから俺のそばからいなくなんな…類」 金色の髪を輝かせた男は私にそう言った。 「春…？ 私はどこにも行かないよ」 そんな金色のライオンを私は強く抱きしめる。 罪から逃げるなんて私にはそんな度胸ないから、なんて理由を適当につけて、 君に縛られたかった 必要とされたかったから。 「そんなもん俺が全部壊してやんよ」 黒の影に隠れた君は私に希望をくれた。 「ありがとう、でも私は大丈夫」 黒の狼は私の頭を撫でる。 世界はあまりにも残酷で、いつでも私の期待を裏切る。 空獅 総長 溺獅 -Nyoshi- 高瀬 昴 × 魅狼 姫 姫狼 -Kiro- 宮北 類 × 魅狼 総長 囚狼 -Inro- 秋川 春 金に囚われ、黒に溺れる。

君が“好き”です。 届かなくてもいい、結ばれなくてもいい。 だから、君の側にいることを許してください。 リスは願う。 側にいる自信がないから。 君が“好き”。 伝えたら、どうせ君は離れて行くんでしょ？ なら… 伝えない方がマシ。 ウサギは諦める。 居場所を手放すのが嫌だから。