不良少女




私は夢の中でも居場所を見つけることは出来ない。


見るのは悪夢という名の私の過去の様なものだけだ…。


拳銃の銃声が鳴り響き、大切で愛おしい人達が血塗れになりながら撃たれる…そんな夢だ。


でも、拳銃の銃声が聞こえなくなると彼等は私の事を抱きしめるんだ。


『僕達、頑張ったから今日も大丈夫だよ。

いってらっしゃい』

って、笑顔で私の手を握るんだ。


グチャグチャな顔に笑顔を貼り付けて…


でも、彼等は大人の汚らわしい手に引かれて連れて行かれる。


『まって!』


泣いても大人は私にこう言うんだ。