「やっぱり彼女のことを忘れることは出来ない。

別れてくれないか」


スッと離婚届を母さんに差し出す。


母さんは泣き崩れていく。


「さっさと別れてくれる?

お金は毎月50万くらい払うし〜
問題ないでしょ?」


髪を弄りながら女の人は告げる。


「それと… この2人は返してもらうわ。

元々私が産んだんだから。」


「私はお兄ちゃんと暮らすの‼︎」


「ママとは絶対暮らさないの‼︎」


夏樹と優夏は女の人の手を離して、夏樹は俺の手を、優夏は母さんの傍に駆け寄る。