マオside
「神奈川県から来た藤井 真央くんです。
ほら、藤井くん自己紹介」
女の先生は俺の背中をトントンと叩く。
緊張する? ンなワケねぇだろ。
俺がこっちに来たのは親父の仕事の関係で指令が来たからだ。
住み慣れた神奈川を離れ、俺は小6の春こちらへ引っ越した。
「藤井 真央です。
よろしくお願いします」
親父に言われた通りの自己紹介。
親父の言いなりの俺は中身が空っぽで、感情? 意思? ンなもんはどっかに置いてきた。
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