「まじかよっ! おい、今すぐ倒しちゃあおうぜ!」 「あ? おめぇらみたいな1人で族を潰せねぇ奴らがでしゃばんじゃねーよ」 マオの言葉で俺らはハッと息をのむ。 1人で族を…? ふと、脳裏に1人で族潰しをしたという奴ら噂が頭に過ぎった。 「マオ、いらない事は言わなくていい。 でも… 思いつきでウチらを倒すなんて不可能だよ」 さっきの微笑ましい笑顔じゃなくて、不敵な笑顔でこちらを見る岸。