授業が終わる5分前に桜田が隣の席から話しかけてくる。












「それ、つけてくれてるんだ?」







指で示したのは薔薇のブレスレット。








「お守り….だから///」









少し照れながら言うと、ふふっと桜田は美しく笑った。








「外したらダメだよ?」





「え…?」








桜田の声とチャイムが同時でよく言葉が聞こえなかった。




聞き返したが彼女の周りにはすでに人が集まっていた。








「英語の角田ちょーウザかった〜」



「角田ってさ、暗いじゃん!なんかオタクっぽくね?」



「絶対彼女いないよね!」



「ないない!てかさ、あんなのに触られたら…」



「「「ぎぁーーーーー!!!」」」








先程の英語教師、角田についてはなしているようだった。





角田先生は見た目は少し小太りのおじさんというふうで英語教師なのになぜか白衣を着ている。








中でも、角田について「キモイ」「オタク」と騒いでいたのは土屋美穂。





クラスでもうるさい系に入るだろう。