キィキィと軋む。
女はようやく意識を取り戻し、両足両足を拘束されていて動けないことを理解すると最大限に目を見開いた。その目に浮かぶのは恐怖だけだ。そして次に目に映り込むのは、
「……そう、か。こうしてじょじょに……していくのが……していくほうがもっと……いいのか」
決して息が上がらないようにして、規則的な動きを繰り返す。
この女が見ているのはこの男にまたがっている私の姿だ。私の両手は男の首を掴んでいる。
時おり眉根を寄せるかのは、呼吸ができなくて苦しいからか、薬が切れ始めているからか、まあ、べつにそんなものはどっちでも構わない。
もがく女を見下ろしながら微笑んでやる。
そのうち男の方から「うっ……」と声が上がり、まぶたが小刻みに揺れ、なんとか目を開こうとしはじめた。
肩で呼吸をしているのは苦しいからじゃない。
快楽のほうが勝っているんだろう。
それに気付いて動転する姿が早く見たい。

