「これはいったい何をしたらこうなるんですか」
「見ての通りよ。一緒に寝てるの」
「全員と?」
「ええ」
ベッドの上には男女2人ずつ、4体の死体を寝かせてある。もちろんこれも私が殺した。こいつらはそれぞれ彼氏彼女の関係にあった。でも、この男たちを自分のものにしたかった。
そこで、とても面白いことを考えた。
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「コーヒーを飲むくらい、いいでしょう?」
「いや、でもそんなことまでしてもらっては……なあ、華澄」
「うん……なんか悪い気がするし、あの、そこまでしてもらわなくても……ほんとに」
「それじゃあ私の気がすまないんですよ。さ、是非上がっていってください。美味しいお菓子もあるので」
「……そこまで仰ってくださるのなら、少しだけ。いいよね信くん」
コーヒーショップで隣のテーブルに座っていたこの女と一緒にいた男が気に入った。だから、こいつが男と話に夢中になっている間にわざとこの女のバッグの中に自分の携帯を滑り込ませた。あとは時を見て電話をすればいいだけだ。
自分のバッグから知らない着信音とバイブが響いたら誰だって眉間にシワをよせるだろう。
こいつもまた同じだった。

