バチン、バチンと、首と胴、肩と腕、脚のつけねと脚をスキンステープラーでとめていく。
皮膚が伸びたり、引っ張られて突っ張ったりしたけれど、そこは仕方の無いことだと多目に見ることにした。本当なら『ふつうのにんげん』に見えるように滑らかに造りたかった。
先に殺した奴は凍っていて硬くなり、うまく動かなくなっていた。
「時間がたてば馴染んでくる」
部屋を寒くしていてもけっこうな汗をかく。額の汗を拭い、一呼吸つく。
出来上がったモノは皮膚の色もパーツごとに違い、肌質も違い、太さや大きさもバラバラだった。
違和感が残る。こんなはずじゃなかった。イメージと違う。
「時間がたてば馴染んでくる」
言い聞かせるようにもう一度自分自身に言い聞かせた。
顔を撫で名前を呼ぶ。胴を撫で、腕、脚を撫で上げそれぞれの名前を呼んでやる。
ギシッと音を立ててたった今造り上げたモノの上に馬乗りになる。

