さて、これからこいつをどうするか。

 6つに切断して更にバラバラにするか。肉を喰って骨は砕いて水に流そうか。いや、それじゃあ代わり映えしない。

 いっそのこと、こいつを調理してみんなに食わせようか。

 そうだ。



「食わせてやればいいんだ。こいつの家族に食わせてやる。これは、こいつが、私にした報いだ」



 笑む。


 この肉の処理方法が決まった。


 こいつを殺したのが私だってことは絶対に気づかれない。

 そこのところはうまくやったはず。

 私が今からすることは、



「解体だ」



 腕捲りをして、髪をひとつにまとめた。


 足元に転がっている『元彼氏』を睨み付け、



「バカなやつ」



 灰皿を拾い上げ、既に息絶えて横たわっている元彼氏のこめかみめがけ、振り落とした。