あたしたちはそれから部屋で

相変わらずベタベタしていた。


「卒アル見たい。」



「いーよ。ちょっと待ってね。

…………はい、これ。」



「さんきゅ。」



それからは卒アルを見たりして

陽が暮れるまで一緒にいた。



「さてと、俺そろそろ行かねーと。

帰るな。」



「うん、わかった。」



あたしたちは下へ降りた。

下にはすでに希一の姿はなかった。


「じゃーな、希一さんによろしく。」



「うん、また明日ね!」



そして貴樹は帰っていった。