「お母さん!蒼月も手刀出来るよぉ♪」


ズルズルとヤクザを引き摺る蒼月。


「せ、蒼月……。」


『うわぁー何度見ても寒気がする。』


その笑顔は天使の皮を被った悪魔だ。


「は、離せぇ!!」


ヤクザも余程怖いのか声が震えている。


敵なのに同情します。
誰が見ても可哀想に…って思うと思う。


「じっとしといてねぇ〜?」


蒼月がヤクザの首根っこを掴む。


「せいや!!」


ドスッ!


ドサッ…


「ほら!出来たぁ♪」


「え、えぇ…見事なもんだわ……。」


『お母さん、顔が引き攣ってるよ。』


「よりによってなんで芦基に(泣)」


逆に芦基叔父さんじゃなくて、
紘叔父さんだったら良かったのかな(笑)