『疾風さん…私も分からないんです。 信じたくなくて、でもッ。』 〈……『双神』で何かあった様だね。〉 『ッ!?』 〈…そうか。 朱羽ちゃん、何かあっても無茶はしない事。 蓮斗達にもそう言っておいてくれ。〉 そう言って疾風さんは電話を切ってしまった。 「おねぇちゃん……。」 『蒼月…。』 いつの間に起きたのか 蒼月が不安そうな顔をしている。 『……行こう。』 颯真を助けに、碧を止めに。