亜蓮side ガチャ! 玄関から音がして部屋から顔を出す。 「蓮斗!」 そこには朱羽をお姫様だっこした蓮斗が居た。 「シーッ!寝てんだから大声出すな。」 「それで…朱羽はどこ行ってたの?」 「黒ずくめの野郎に襲われてた。」 「……は!?」 「だから、大声出すなって!!! なんとか間に合ったから良かったけどよ……。」 起さないように蒼月の隣に朱羽を下ろす。 『うぅーん……。』 けど、中々蓮斗は離れられなかった。 「ふぅ〜ん?離れたくないってさ♪♪」 朱羽が袖を掴んで離さなかったから。