「……チッ…逃げたか。」


『りお……?』


「でも、一先ず無事なら良しとするか。」


歩ける訳ねぇーよな。
ここはおんぶか…抱っこか?


「後で怒んなよ?」


一応、断りを入れてお姫様だっこをする。


『蒼月…に……杏仁豆腐…。』


「あぁ、食わせてやろーな。」


怖い目に遭ったのに大事そうに
杏仁豆腐が入ったビニールを抱える朱羽を見て、
荒れそうになった気持ちが落ち着く。


でも…次、会ったら叩きのめしてやる。


蓮斗sideEND