亜蓮、蓮斗side


「まだ来ないねぇ〜。」


「案外ビビったんじゃね?」


ガララ…


「蓮斗!来た!!」


亜蓮が興奮しながら俺の肩を叩く。


痛てぇよ。
稽古してから加減出来てねぇーぞ!


「フハハ!朱羽がすっごい顔で睨んでる!
嫌われちゃったかなぁ〜??」


「親の敵って位の形相だな。」


にしてもソックリだ。
同じ双子なのにこうも違うなんてな?


「よお。」


隣を通る朱羽と蒼月に声を掛けた。


『…………。』


「よろしくぅ〜。」


蒼月は返してくれたが、朱羽は無視か。


「蓮斗、長期戦覚悟だねぇ〜♪」


「人の事が言える立場かよ。」


長期戦でも延長戦でもなんでもやってやる。
それ覚悟でここに来たんだからな。


亜蓮、蓮斗sideEND